
BASEのテーマ比較
無料でネットショップ開設〜運営できるBASE。
BASEでは最初にテーマ(= テンプレート)を選択し、テーマに画像やテキストを追加していくことでショップ構築していきます。
BASEのテーマには3種類あり、無料のオフィシャルテーマ、デザインマーケットで購入する有料テーマ。自分でHTMLコードを編集するカスタムテーマ(自作テーマ)から選択できます。
それぞれにメリット・デメリットがあり、有料だから良い、無料だからだめという単純なものではありません。
BASE無料テーマ、有料テーマ、自作テーマの特徴を知って、貴社ショップに最も相応しいテーマを選びましょう。
もくじ
BASEオフィシャルテーマ(無料テーマ)の特徴
無料テーマは執筆時時点で17種類用意されており、幅広いジャンルに対応できるようになっています。
正直なところ、安っぽい有料テーマを買うぐらいなら無料テーマの方がよほど優れています。
無料テーマのメリット:ページ追加App、パーツ追加機能が利用できる
無料テーマのメリットはこれに尽きます。
ページ追加App、パーツ追加機能はどちらも2020年から導入された機能です。
ページ追加App
ページ追加Appは名前の通り、商品やブログ以外の任意のページを追加できる機能で、よくある質問やアクセス(地図・住所表示)のページをショップに追加することができます。

自由にページを追加できるようになったことで、ショッピングだけでなく総合的なサイトとして利用できるようになりました。
パーツ追加
パーツ追加機能は、ドラッグ&ドロップで使用できるページビルダー機能。

追加したいパーツをマウスで動かすだけで自由にページを編集できるので、HTMLやCSSの知識なく好きなデザインを作ることができます。
これらの機能は無料テーマでしか使用することができません。(もしかすると今後有料テーマでも対応できるようになるかもしれませんが、特にパーツ追加は難しそう)
無料テーマのデメリット
まずは、広く使用されているテーマなだけに、他と似通ったデザインとなってしまうこと。
「似通ったデザイン」は以前ほど気にしなくてもいいポイントですが、ブランドイメージを強く打ち出したい場合には不向きかもしれません。
次に、根本的なBASEの弱点としてSEOは極めて弱いです。
多機能ゆえに非常に多くのscriptを読み込むので表示速度もやや遅いですし、便利さの裏返しと言えます。
SNSやYouTubeなど、外部に集客手段を持っていなければ思ったように売上を伸ばすことは難しいでしょう。
たとえばページ追加Appで「よくある質問」を追加できますが、リッチリザルト対応コードではないので、検索結果に表示されたりすることはありません
また、優れた有料テーマが持つような独特な機能や見せ方は無料テーマで再現するのは難しいと思います。
有料テーマの特徴
有料テーマはBASE DESIGN MARKETで購入できます。
全部で何種類あるのかは把握できませんが、少なくとも61種類までは確認できました。
BASE管理画面のテーマ設定で実際のプレビュー表示を確認してから購入することができるので、自身のイメージにあったテーマを選択することができます。
有料テーマのメリット
有料テーマはそれぞれに独自の機能やデザインを持っており、無料テーマにはない独自性を簡単に取り入れることができます。
有料テーマの注意点
デメリットというほどではないので注意点と書きましたが、有料テーマのアップデートはテーマ製作者次第です。
今後、BASEがオフィシャルテーマ以外でも使える新しい機能やAppを追加したとして、製作者が新機能に対応したアップデートを配布してくれれば利用できますが、もしテーマアップデートを怠られると購入者は新機能を利用できません。
自身でHTML編集するか別の対応テーマを探すしかありません。
「最終更新日」が古い日付のままになっていないかは気をつけて見たほうが良いでしょう。

カスタムテーマ(自作テーマ)の特徴
「HTML編集App」をインストールすれば、誰でも自作テーマを作ることができます。
HTML編集のベースとなるのは、装飾のないシンプルテーマかデザインマーケットで購入した有料テーマのみです。
オフィシャルテーマや、購入していない有料テーマを、自作テーマの土台として使用することはできません。
HTML・CSSの知識と初歩的なプログラミング知識があれば、思い通りのテーマを制作することができます。
カスタムテーマのメリット
いくつか制約はありますが、自作なので思い通りのテーマを作ることができます。
弊社でテーマ制作する場合は構造化データなどを差し込む関係で、多くの場合オーダーメイドのカスタムテーマを作ることになります。
カスタムテーマのデメリット
カスタムテーマには必須タグなどの基本ルールがあり、ルールに背いているとエラーがでてテーマを使用できません。
テーマ制作に使用する独自タグ(変数)もすべて用意されているわけではないので、オフィシャルテーマでは出来るけど自作テーマでは難しい ということもちらほらあります。
https://mihune-web.com/blog/ecshop/base_ec/base-shop-history
また、テーマ作成後に新しいAppが追加されたり機能アップデートがあった場合は、自力で対応する必要があります。
直近では「テイクアウトApp」が登場した際、対応にはかなり全体的な修正が必要となったはずです。(もちろん必要ないAppであれば無理に対応しなくても問題ありません。)
BASEのテーマ比較 まとめ
一通り見てきたとおり、無料テーマのメリットである「ページ追加」「パーツ追加」を使いたいかどうか、それよりもデザインや独自機能にこだわりたいか、が大きな分かれ道になります。
最終的には「ショップをどのように運営していきたいか」次第です。
これからBASEをはじめようと考えておられる方への参考となりましたら幸いです。