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AirペイとSquareの比較(*6月10日追記)

このサイトをアクセス解析してみると少なからず「Airペイ」、「エアペイ」などのキーワードが出てきました。

今までエアペイに関して記事を書いた覚えはないのですが、どうもスクエア 公式サイトとどちらを導入しようか比較検討されている方のアクセスのようです。

乗りかかった船ではありませんが、せっかくなので個人的見解から両者を比較してみようと思います。

そもそもAirペイ・スクエアカード決済とは?

基本的にどちらもクレジットカード決済用のアプリケーションです。

スクエア 公式サイト(スクエア)はTwitterの共同創業者でもあるジャック・ドーシー 氏が設立した決済サービス。エアペイは「ディヴィッド・ジャガー!?」のCMでお馴染みリクルート社のサービスです。

従来のカード決済はクレジットカード会社あるいは取次店と契約し、決済にはCATなど専用の端末を必要としていましたが、スクエア・エアペイはWEB上で申し込みが完了し、手持ちのスマートフォン端末、またはタブレットなどを使用して決済を行うため、手続きもレジ周りもかなり簡略化されています。

また、従来のクレジットカード決済といえば、事業所の大小(カード取り扱い件数の多寡)によって決済手数料も異なっており、特に個人事業など小規模な事業所では高率の手数料がネックになっていましたが、エアペイ・スクエアではいずれも一律3%台という低い手数料率です。

では明確に違う点にしぼって両者の違いを書いていきます。

スクエアカード決済とAirペイの違い

SquareAirペイ
決済手段クレジットカード/電子マネー/タッチ決済クレジット/電子マネー/QR決済/タッチ決済
対応端末Andoroid OS または iOSiOS(iPhone / iPad)
決済手数料3.25%3.24%
入金サイクル売上日の翌日(または毎週金曜)月3〜6回
オンライン利用不可
オフライン時利用可利用不可
SquareとAirペイの比較

決済に利用できる端末が違う

SquareはiOS、AndroidOSどちらでも使えますので古い機種でなければ全ての端末で使えますが、Airペイは現在のところiOSのみとなります。エアペイはAndroid端末では使用できません

対応する決済種類がちがう

Squareはクレジットカードであればほぼ全て利用できますが、今のところ電子マネーには未対応です。(2020.8.04追記 スクエアが電子マネーとタッチ決済に対応)

一方、エアペイはICOCAなどの交通系電子マネー6社、ドコモのiD決済などにも対応しています。
駅構内や駅前など電子マネーの利用が見込まれる立地であれば熟考すべき点だと思います。

審査・利用開始までに必要な期間が違う。

スクエアは最短申し込み後2時間ぐらいで利用可能(JCB・DINERS・AMEXは別途申請になるので利用開始が少し遅れます)
Airペイは3〜7日必要なのでお急ぎの場合にはスクエアが有利です。

オフライン時の使用可否がちがう

クレジットカード決済の際、カード情報確認のため通信する必要があります。当然スクエアやエアペイもアプリを通じて通信しています。

当然電波が非常に不安定、または全く届かない状態になるとアプリは通信できなくなります。
しかし、完全にオフラインであってもSquareはカード番号を手入力することで決済処理を行うことができます(通信環境が戻ればすぐにオフライン時の決済情報を通信処理します)
この点、エアレジについては未確認ですがたしか使えなかったと思います。

これは基本的に固定店舗での利用を想定しているAirペイと、タクシー運転手からイベント会場などあらゆる場所で利用されることを想定しているSquareの違いでしょう。

カード以外の拡張機能がちがう

エアペイはあくまでクレジットカード・電子マネー等決済の処理しか出来ません。
POSレジ機能(商品情報を登録し会計金額を算出する・売上情報を統計するなど)を使いたければエアレジという別アプリ(無料)が必要になります。

一方でスクエアはカード決済のほかに、POSレジ機能・勤怠管理(タイムカード機能)など複合的な機能を持ち合わせています。

スクエアが日本でサービスを始めた当初(2010年頃でしたでしょうか?)はクレジットカード機能しかありませんでしたがアップデートを繰り返し、
気づけばかなりマルチ機能化してきました。

以前ジャック・ドーシー氏がなにかのインタビュー記事で、「スクエアユーザーが望むものをどんどん聞かせて欲しい。それこそがスクエアが進むべき方向だ」(要旨)と言っていたのですが正に言葉通りに進化しています。
そのうち電子マネーも取り入れるのではないかと密かに期待しています。

振込みまでの日数がちがう

Airペイは月3〜6回(振込口座によって異なります/ゆうちょ銀行は利用できません)。
Squareは売上翌日(SMBC/みずほ)または毎週金曜日(その他)。
どちらも振込手数料は無料です。

カードリーダーが有償か無償か

本来どちらも有償ですが、両社ともキャンペーン実施中です。
Airペイは無償貸与のキャンペーン(審査あり)。【終了】カードリーダー無償は継続

メールを利用したカード請求ができる

Squareは【請求内容・請求金額・カード処理用のリンクURL】を記載したメールを作成・送信しオンライン上でクレジットカード決済をすることが可能です。

電子マネー・QRコード決済の可否(追記部分)

この項目が抜けていたので追記しました(2019.6.10)

現在スクエアが対応しているのはクレジットカード決済のみです。2019年後半には電子マネー対応と予告していますが詳細はまだ不明です。

一方でエアペイは、電子マネー・QRコード決済についても対応しています。QRコードは恐らく今後主流となるであろうPayPay、ドコモのd払いに対応しているほか、アリペイなど中国系にも対応。

駅周辺のテナントで交通系ICカードの利用客が多かったり、海外(特に中国)からの観光客利用が多ければエアペイ導入のメリットは大きいかと思います。QR決済については顧客の年齢層でも変わりそうですね。ドラッグストアなどで買い物してると、やはり若年層のQR決済利用の方が目につきます。

エアペイもスクエアも初期費用・月額利用料は不要

いくつか違いを挙げてみましたが実際の使用感については大差ありません(個人の感想です)。

私は遠方のお客さんに請求書を送る機会もあるのでスクエアを利用していますが、どちらが良い悪いは業種・立地など人によって異なります。

正直なところを言うと、どちらも初期費用、月額利用料などは不要&無料キャンペーン中なのだから両方試して好きな方使えば? と思っています。普段の営業はエアペイ、イベントやワークショップなどではスクエアという風にケースバーケースで使い分けても良いわけですし。

ご参考になりましたなら。