らくうるカートのカスタマイズでできること

らくうるカートレビュー

昨年は、らくうるカート関係のご依頼を多くいただけました。

本来は、らくうるカート自体が結構な機能をもったサービスなのですが、ネットで検索してみても情報が少なく、ご依頼いただく方からも「こんなことまで出来るんですか!?」と驚かれることもままありました。

らくうるカートの更なる普及を願い、実際どこまで出来るのか。またデメリットは何なのか、ということをまとめておきたいと思います。

らくうるカートで出来ること

まずは、追加のカスタマイズなしで出来る基本機能を簡潔にまとめます。

  • 電話オーダー、FAXオーダーなど、らくうるカート外の受注・顧客管理もできる

(注:ヤマト運輸以外を配送に利用する場合、最初の3つが利用できません。)

これだけでも結構魅力的だと思いますが、らくうるカートはheadタグも含めたHTML編集が可能なので、カスタマイズによってさらに自由な編集が可能となります。ほんの少しプログラミング知識(python)が必要となってきますが、基本のif文とfor文が分かる人なら問題ないと思います。

(参考:「らくうるカートのテンプレートカスタマイズ」)

メールテンプレートの内容を出し分け

一般的に、受注したとき・発送完了後には確認メールを送信すると思いますが、たとえば決済方法の種類(カード決済なのか銀行振り込みなのか)の違いによって、文面を一部手動で編集しないといけないこともあると思います。

らくうるカートは、メールテンプレートにもifとforが利用できるので、注文内容によって文面を自動で出し分けすることが可能です。

また、お客様に送信されるメールとショップ側に送信されるメールを別々に編集できるので、ショップ側のメールは簡潔な確認用に。お客様には丁寧に。と分けることも出来ます。

webP画像を使用できる

自動で生成される商品画像以外の、個別にアップロードする画像にはwebPなどの次世代フォーマットを使用できます。

webPファイルを使うことでファイルサイズが大きく節約できるので、ページの表示速度向上に役立ちます。

商品管理機能もバージョンアップ

この記事を書くきっかけになったのも、某所で「らくうるカートは商品管理が弱い」と書かれた記事を読んだからなのですが、それは古い話です。

たしかに以前のらくうるカートは一括した商品管理機能が貧弱でしたし、個人的にはもう少し改善してほしいポイントがあります(後述)が、2020~ 2021年のバージョンアップにより、大幅に改善されています。

以前はできなかった、管理画面からの商品データ(商品名・在庫・価格など)一括変更が可能となり、(お客様がショップで操作する)商品の絞り込み機能も3種類から5種類に増加。

あとは、カテゴリと別軸での分類(WordPressでいうところのタグ)が出来るようになれば言うことがないのですが、それはもう少し待ってみたいと思います。
↓↓

追記:らくうるカートのサポートさんに代替策を教えていただきました。→「キャンペーン機能をつかった商品の分類

商品ページはカスタマイズしがいがある

少し余談ですが、商品一覧ページの作り方は、各ショップ様ごとに全然違うものになると思っています。

一覧ページは、”ユーザーがいかに早く目当ての商品を見つけることが出来るか” が重要になるわけで、では何を求めているユーザーが多いのか(価格の安さ? 専門性? 限定品? )であるとか、明確な商品名で探すことができる商品なのか、性能から探す商品なのか、などで作り方や見せ方が全然違ったものとなるべきページです。

らくうるカートに限らず一覧ページのカスタマイズは見落とされがちですが、しっかりと考えておきたいところです。

らくうるカートのデメリット

きっと賛同者が多いと思うのですが、「テンプレートのプレビューができない」のが辛いです。

テンプレートコードを編集してもプレビューできないので、本番ページに反映しないと実際どう表示されているのか確認できません。

これは本当に早いところ何とかしてほしいところです。

あとはデメリットというか、これが出来れば良いな〜という要望点(らくうるカートに提出済み)ですが、1つは先ほども書いた商品のタグ付け機能。

これが出来れば、商品の絞り込みももっと楽にできますし何とかお願いしたいところ。

もう1つは、「管理画面で商品を絞り込むとき、カテゴリをプルダウンにしてほしい」ですかね。

現状、商品をカテゴリで絞り込むときは、手打ちでカテゴリ名を打ち込むのしかないのですが、これぐらいすぐに実装できると思うので、早くやってほしいです。

個人的にはそれぐらい。

さいごに

思ったよりも書けなかったのですが、それはカスタマイズ性が低いということではなく、逆に「自由度が高いので割と何でもできてしまう」からなのですね。

最初の「基本機能」に40種類のメディアファイルをアップロード可能。 と書いているのですが、そこにはJavaScriptファイルも含まれます。

HTML編集ではheadタグの中身も全て書き換えられるので本当に自由ですし、逆をいえば下手にさわるとショップ画面に何も表示されない恐れもあります。

そこは自己責任となってしまいますが、とにかく「らくうるカートは、ショップ運営の効率化がすすみ、カスタマイズ性能も高い」ということがお伝えできていれば幸いです。