ネットショップの「フリーページ」はどの程度売上に関わっているのか

大体のネットショップASPでは「フリーページ」を作成できるようになっています。

今ならWordpressでネットショップ作成している人もいるかと思います。クレジットカード決済にSquare (スクエア)を用意して、Woocomerceプラグインを使えば無料でネットショップ作れますし。

WordPressでも、やはり商品ページ以外にブログ機能つかって商品紹介の記事を書いたりするでしょう。

フリーページやブログを量産することで、アクセスが増え売上も上がります!」とはどのSEO会社も言いますが、実際のところ「商品ページ以外のページ」がどの程度売上に寄与しているのかは可視化しづらい部分です。

今日たまたま目にしたSEO記事で、まさにそれを可視化した実例が掲載されていましたので要点をかいつまんでご紹介します。
元記事は「ECサイトのSEOにおいて、情報提供型コンテンツが持つ真の価値とは?」です。

結論:非商品ページはアクセス数以上に売上寄与している

最後にこれを書くとやっぱりなと思われそうですので最初に書きますが、商品ページ以外のコンテンツは目に見えるアクセス数以上の貢献をしていました。

検索結果に影響なさそうなフリーページを削除

データ提供元のECサイトは、80カテゴリー、60,000商品を扱う大手ネットショップ。
2019年に競合でもある親会社とサイト統一したため、25のフリーコンテンツ(情報ページ)を全て削除したことから始まります。

前情報として、
検索結果からのアクセスのうち、フリーコンテンツが占めているのは全体のわずか2.36%のみ。
ただし、サイト被リンクTOP10のうち5つがフリーコンテンツ。(残りはカテゴリーページ(4) トップページ(1))

これだけ見ると、正直検索結果での影響なんて起こらなさそうに感じます。

3分の1のインプレッションを失う

検索クローラーがフリーコンテンツ削除を完全に認識したのは3週間後。
その頃には、削除前と比較しておよそ3分の1のインプレッションが失われていました。

同時に、商品ページ・カテゴリーページの順位も大きく下落。20以上順位を落とした商品もあり、かなりの商品が検索1ページ目から消え去りました。

フリーコンテンツ復元で検索ランクも復活

フリーコンテンツを復活させた所、幸いにして検索ランクとインプレッション数は全て元に戻りました。(もちろん戻るまでにも約3週間かかりました)

同時に、フリーコンテンツの削除が検索結果全体に影響を及ぼしたことが確実なものになりました。

SEOの変遷

専門的なことは分からないのであまり踏み込みませんが、ネットショップ担当として重要なのは「フリーコンテンツを削除したことで商品ページのランクまで落ちた」と「フリーコンテンツは多くの被リンクを集めていた」ですね。

全体の2%しか検索トラフィックに寄与していなかったフリーコンテンツを削除しただけで30%以上のインプレッションが落ちたということは、もうキーワードクエリだけ追いかけていれば良い時代は終わっているということです。

2019年以降「これからのSEO対策ではキーワードにこだわる必要はない」とあちこちで聞くようになりました。

今目を向けるべきはサイトの外よりも中なのかも知れませんね。