コロナ渦に対するフリーランス向け情報を物色していたときに見つけたサービスですが、なかなか良さそうなので備忘録がてら記事にしておきたいと思います。
もくじ
売掛金を買い取ってくれるフリーランス向けサービス
納期(入金)が先の売掛金を買い取って現金化してくれるサービス、としては以前に「フリーナンス」を紹介しましたが、今回のMSFJ社のフリーランス向けファクタリングも、基本的な仕組みとしては同じ類です。
刮目すべきは手数料の安さで、「3.8% 〜 9.8%」。
フリーナンスは手数料10%からスタートですから、最大の9.8%であっても手数料を抑えて現金化することができます。
フリーナンスは売掛金の現金化だけでなくPL法関連の補償サービスも付帯しており、また会員登録による継続的な利用が前提なので、利用頻度や金額によって手数料は最大3%まで下がる。
一方でMSFJは会員制などではなく基本的に単発の現金化なので、単純に比較してしまうのは本来おかしいのですが、とにかく今すぐ現金化してしのげれば助かる、という場合にはMSFJを思い出して損はないと思います。
フリーナンスとの違いも抑えつつ、概要をまとめておきます。
振り込まれる銀行口座は?
フリーナンスでは、利用者はあおぞら銀行に専用口座を作り、取引先からの売掛回収を専用口座で行いますが、MSFJでは自前の金融機関口座を利用します。
それにより、MSFJでは次のような返済方法となります。
ファクタリングと返済
ファクタリングって何だ? となったので、MSFJのサイトから引用しますと、
ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社へ売却することによって、
取引先から入金日よりも前に資金を調達できる資金調達方法の一つです。
雑に言えば、売掛金を買い取って現金化するサービスのことです。
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二社間ファクタリングと三社間ファクタリング
MSFJでは、二社間ファクタリング、三社間ファクタリングの2種類の方法が用意されています。
図にしたほうが分かりやすいと思うので下図をご確認ください。
2社間ファクタリングでは一切取引先を介さずに売掛金を現金化できるので、取引先に知られることはありません。
最終的なMSFJへの返済は利用者自身が行います。
三社間ファクタリングは予め利用者と取引先両方の同意を得てからファクタリングを行います。
売掛金の回収責務はMSFJが負うため、万一取引先が倒産してしまうような事態になった場合でも利用者に請求はいきません。
フリーナンスは、専用口座を作ることで取引先に知られることなく売掛回収を把握していますが、MSFJは専用口座を設けるわけではないので、利用者自身がMSFJに返済する、またはMSFJが取引先から回収する、という形になります。
ちなみに、フリーナンスでも倒産リスクはフリーナンスが負うため、利用者が請求されることはありません。
現金化できる金額
個人事業主専用サービスでは、最低10万円から最大500万円までの現金化に対応しています。
法人、個人事業主相手の売掛現金化サービス事業社は他にもいくつかありますが、最低金額が50万だったり100万だったりとハードル高めなところも多く、10万円から利用できるのはなかなかありがたいところです。
申し込みはネットで可能
オンラインで申込みが完結するので、申込みのために来店する必要はありません。
これについてはフリーナンスも同様です。
申し込みに必要な書類が「身分証明書」「通帳の写し」「請求書」だけで良いのも助かります。
赤字決済・債務残高も関係なし
ファクタリングは借り入れや融資ではないので「請求書」が正当なものであれば問題なく、決算状況や債務状況などは関係ありません。
そのため、融資や金融関係では必須である「前年の決算書」などが必要ありません。
もちろんファクタリングを利用したからと言って、信用履歴に残ることもありません。
元請けからの入金が滞っている、支払いスパンが急に変更された、大きな仕事を受けたが納品後払いなのでスタッフへの給料が出せない、などなど個人事業主にとってお金の悩みは常につきまといますが、いざというときの備えとして覚えておきたいです。
ざっくりとしたまとめですので、具体例や詳細についてはMSFJのサイトでご確認ください。