中小企業庁(経済産業省)が実施している小規模事業者持続化補助金制度。
個人事業主をふくむ小規模事業所を対象としている補助金制度ですが、求人や人件費など人に関わるものをのぞく、かなり幅広い分野に適用できる便利な制度です。
集客・業務効率化(専用ソフトの購入など)・イベント出店料・新商品の開発・コンサルタント料など、経営改善にかかる経費ならほぼ対象になると思って良いでしょう。
審査通過から12月末までと約3ヶ月間の経費しか認められませんが、必要経費の3分の2(補助上限50万円)が補助されるので、使って損は無い補助金です。
締め切りが5月頃なのであいにく本年の申し込みは既に終了していますが、今年は申し込めなかった方々も来年継続実施されることに期待しておいてください。
私も昨年利用させてもらったのですが、細かいルールがよく分かっていなかったこともあって、補助対象期間が終わった12月から実際に補助金を受け取るまでに3ヶ月近くかかりました。
不正利用が無いように補助金の使途はかなり細かくチェックされます。
少しでも早く受け取れるように、必要となる書類や気をつけるべきことを書いておきます。(どうしてもWEB系の話ばかりです。ご容赦ください)
もくじ
補助金の申請に必要な書類
私が補助金利用したのはほとんど広告費です。
GoogleAdwordsやYahooのストアマッチ広告、ショッピングモール(楽天/ヤフーなど)へのバナー広告などWEB広告ももちろん補助対象なので、遠慮なく使いました。
補助金申請時と内容が変わっても大丈夫
余談ですが、補助金の申し込みを行う際、計画書に使途詳細と費用を一覧にまとめ提出しますが、必ずしもその通りに使わないといけない訳ではありません。
私の場合、WEB広告費に計上していた予算の一部を紙媒体の広告に振り替えましたが、どちらも広報費で合計金額に違いが出ないので特に手続きは不要でした。
広報費を機械装置費に振り返るなど、経費項目が変わる場合は計画書を再提出しないといけないはずなので、持続化補助金の事務局に問い合わせて手順を確認してください。
絶対必要な書類
以下は全て必要になります。1つでも無いと対象外となりますので必ず残しておきましょう。
- 発注日が分かるもの
- 支払い日・支払い金額が分かるもの
- 実施したことの証明
発注日が分かるもの
発注書があるものなら良いのですが、困ったのはYahooショッピングの担当者と電話で話して決めたバナー広告です。
電話やメールはYahooショッピング担当者からきますが、担当者を仲介してYahoo広告という別会社に広告掲載を発注する形になっています。私が発注した相手と実際の受注者が別という面倒な状況です。もちろん書面でのやり取りなどありません。
最終的にはYahoo広告から自動送信されてくる「広告出稿を受付けました」というメールを印刷してその日を発注日として認めてもらいました。
補助金事務局に仕組みを納得してもらうのが結構大変だったので、自分で発注書を作成して担当者にメール送信でもしておけば良かったなと反省しています。
発注日が補助金の対象期間以前のものは、実施期間に関係なく補助対象外になってしまいますので注意。
支払い日が分かるもの
支払い明細は銀行振込でもクレジットカードの明細書でも構わないのですが、とにかく対象期間内であることが必要です。
Google Adwords広告も補助金対象ではあるのですが、実際にかかった費用の証明や請求金額の説明が難しく却下される例もままあるそうです。
ちなみに10万円チャージしたとして5万円しか広告残高を消化できなかった場合、補助対象になるのは5万です。この辺は最近特に細かくつっこまれるので注意しろよと知人が申しておりました。
実施したことの証明
WEB広告なら、表示されている広告のスクリーンショット&印刷でも良いので、とにかくちゃんと実施しましたという証明が必要です。
補助金申請で大切なこと
早めの提出
持続化補助金の対象期間は12月末までですが、早めに終わるものならば早々に実績報告書提出しておいた方が良いです。クリスマスを過ぎたあたりで事務局から催促メールも来ますが、とにかく到着順に審査されるので遅くても年内には提出しておきたいところです。
私は1月5日に提出したのですが、審査が始まったのは1月末頃だったと聞いています。
不備を出さない
・必要な書類は全て揃っているか。
・実績報告書の「発注日」「支払日」は添付資料と同じ日付になっているか (← 重要)
念には念をで確認してから提出しましょう。
不備が見つかると再提出となり、再提出してから再審査までさらに約2週間かかります。(何回再提出したことか、、)
審査通過するとさらに2〜3週間後にようやく振込通知が届きます。
ですので、書類に一切問題なくても1月末頃の振込になります。
「補助金がまだ入らない、、」とならないように十分な準備と見直しをして臨みましょう。