ネットショップに限らず何かしらサイトを運営しているとアクセス数が気になります。
サイト上で購入、予約などを獲得することをコンバージョン(CV)と呼び、その割合をCV率と言いますが、一般的なネットショップの平均CV率は1〜2%に収まると言われます。
CV率を1%と仮定すると、100人のサイト訪問につき1人が購入する確率。
1日10件の受注を目標とすると、1日に必要な訪問者数は1,000人。1ヶ月でみると約30,000人となります。
独自性が強い商品を販売している、商品単価が高額である、など取り扱っている商材によってこの数字は大きく異なりますが
この30,000/月 というのがネットショップ立ち上げ時、最初の目標になると個人的に考えています。
もくじ
訪問者数を増やすためにやるべきこと
まずはページを増やす
膨大な広告費をかけ単一商品だけで運営しているネットショップというのも存在していますが、一般的な参考にはなりません。
ページ(今回の場合商品ページ)を増やし裾野を広げることが最もシンプルで一般的です。
自社でそこまで多くの在庫を抱えきれない or 抱えたくない場合、TopSellerなどメーカー直送型のサービスを利用するのも良いかと思います。
TopSellerについては「在庫リスクなしの仕入れサイト」に詳しく書きますが、25万点の中から好きな商品を選びショップに掲載、商品が売れたら配送を指示、TopSellerから注文主に商品が配送される、というネットショップ限定のサービスです。5点までなら利用料無しで利用できます。
ところで最近聞いた話によると、商品を1点ずつ手入力で登録しているお店は結構あるそうです。自社サイトの他にモール出店していても全て手作業。商品数が少なければ構わないのかも知れませんが、ある程度アイテム数が多いのでしたらCSVファイルを利用した方が圧倒的に早いです。
CSVを利用した商品登録など、細かい事務作業などはクラウドワークスのような外注サービスを利用するのも一手です。
直接売上に結びつくわけではないデータ作業には極力時間をかけず、効率よく業務を回しましょう。
検索で活躍するページを育てる
SNSによる集客も定着したとはいえ、いまだ45〜50%の購入は検索経由と言われます。
そして、あらゆるサイトに共通することとして、サイト全体の90%は、検索経由のアクセスに関してほとんど役に立っていないというショッキングな事実があります。
どんなに多くのページを抱えるサイトであっても、全体の10%ほどのスターページがほとんどの検索アクセスを担っています。
たとえば以前、知人がアフィリエイトサイトを作りたいというのでサイトの構成や添削を手伝ったとき、約120ページで月間PVは80,000までいきましたが、主力ページは8〜10ページだけでした。そして、どんなにページを補強したり、新しくページを追加しても不思議とこの割合は変わりませんでした。
既にスターページが明確にある場合、最初にやるべきことはそのページの足回り強化です。
SEO的に何が強みになっているのかを分析し、関連があるページとのリンク・被リンクはきちんと設定できているか、商品説明は十分かをチェック。
スターページが必ずしも「お店が売りたい商品」であるとは限りませんから、そうなると売りたいページに誘導する必要もあるわけです。
SEO対策というとどうしても検索結果対策や他サイトからの被リンクなど外部にばかり目が行きがちですが、内部リンクやページのアウトラインを整えておくのも同様に有効です。サイト滞在時間は長ければ長いほど購入する確率も注文単価もあがります。
(アウトラインについては「アウトラインを意識したページ作成」をご参照ください。)
ブログを書く
すでに兆候が見られますが、今後ブログや個人サイトが再び隆盛を取り戻してくると言われています。
ショップページと同じドメインの方が望ましいですが、難しければ最初は無料ブログからでもスタートしてはいかがでしょうか。
無理をして毎日書く必要はないですが、ブログに書く内容は極力ショップと関係のある内容に絞りましょう。
商品のこぼれ話やイベント情報など、探せばあるはずです。日記を書くわけではありません。
もちろんですが、ブログからショップサイトへのリンクは忘れずに。
メールマガジンを書く
どこか古臭いイメージがありますが意外と有効なのがメルマガ。繁盛店とメルマガの配信頻度は比例するそうです(Yahooショッピング調べ)。
タイミングがあえば即購入につながることもありますし、そうでなくても、お店を思い出させるキッカケになることは間違いありません。
ここまで全て無料でできる基本的なことばかりですが、結局はこの積み重ねだと思います。
有料広告をうつにしても、特にサイト内の道筋がきちんと出来ていなかったりすると購入につながりにくくなります。
時には、自分のショップを客観的に見なおしてみましょう。