法人・中規模以上の事業者におすすめのネットショップサービス
昨今、BASEをはじめ無料のネットショップが注目されがちです。
実際SNSを見ているとBASEでネットショップ開設している法人もちらほら見かけますが、長い目で見たとき本当にそれでいいのか? と感じることは少なくありません。
初期費用、月額利用料ともに1万円以上かかるショッピングカートASP(≒ネットショップ構築サービス。以下ASP)であっても、受注・決済にかかる手数料や新機能導入にかかるコストを勘案すると、却って安くあがることは珍しくありません。
目安として、ネットショップで平均月商50万円以上を売り上げている方や目標としている方は参考になさってください。
もくじ
ネットショップを費用面から比較
無料ネットショップも完全に無料ではない。
冒頭にあげたBASE、カラーミーショップ [PR]の無料プラン、イージーマイショップなど、無料で利用できるASPは数多くあります。
これらは全て無料で始めることができ、月額利用料金もゼロなので注文が入るまでは一切コストがかかりませんが、ひとたび注文が入ると決済手数料・販売手数料・振込手数料(ショップ売上が自社の口座に振り込まれるときに発生する手数料)と多くのコストがのしかかり、当然ながら有料ASPに比べて高額です。
商品単価や送料によって変わりますが、売上の10%前後がひかれると思っておけばよいかと。
このブログでは、月額料金が安いASPとしてらくうるカート ・カラーミーショップ [PR]をよく話題に取り上げますが、これらは決済手数料5%程度ひかれるだけで販売手数料などは無い* ので、コストに倍ほどの違いがあるわけです。(* レギュラープラン以上の場合)
高額ネットショップサービスの手数料は3%台
さらには月額利用料金が10,000円以上である高額ASPでは手数料はだいたい3%台です。無料ASPと比べておよそ3分の1。
イメージしやすいように、具体的な数字に落としてみたのが下表です。数字は月額料金と手数料の合計金額です。
無料ショップにBASE、安価ASPにらくうるカート、高額ASPにはMakeShopで比較しています。
月商 | BASE | らくうるカート | Makeshop |
---|---|---|---|
10万 | 7,000円 | 8,300円 | 14,390円 |
30万 | 21,000円 | 18,300円 | 21,170円 |
100万 | 70,000円 | 50,000円 | 42,900円 |
特に説明するまでもないですが、高額ASPといってもその実かかるコストに差はなく、むしろ売上が上がっていくほど低コストになっていくのが分かります。
高機能ASPのMakeShop
ここから高額ASPの代表として、MakeShopを取り上げ、機能性やテンプレートを比較してみます。
MakeShop(メイクショップ)は導入している企業も多く、(高額ASPの中で)9年連続ショップ売上高1位なので、これからネットショップ開設される方も参考に覚えてあげてください。
さて、MakeShopは651機能を誇る超高機能ASPですが、さすがに全ては把握していないのでかいつまんで比較します。
無料ショップも高額ASPも、よくある機能だけを見比べるとそんなに大差なく見えるのですが、「わずかな差」が地味に重要だったりそれが欲しかったんだよと思ったりします。
すごい地味なところを攻めると、「商品オプションを自由に追加できオプションごとにSKUや商品コードを設定できる」 など、意外と重宝します。(カラーミーはオプション2つまで。BASEは3つまで)。
構造化データを出力させるにしてもオプションごとにSKUを設定できるので個人的には助かります。
業種にもよりますが、複数購入割り引き(注文数に応じて自動で割引)や、まとめ買い機能(カテゴリーページなどから複数商品を一度にカートに入れることができる)なども標準で利用できるので、評判が良いです。
あと、これから増えるであろうサブスクリプション機能(定期購入や頒布会など)も重要ですね。サブスクは解除されるまで定期的な売上が確保できるので、自分のショップで導入できないか考えてみるのも良いでしょう。
他モールなどとの商品連携が可能
MakeShopの集客サービス機能の1つとして、価格コムやAmazon,Yahooショッピングなどに商品を掲載することができます(Amazonは、Amazon出品サービスとの契約いる。月5千円ぐらい)。
別途手数料が必要ですが、新規客層の開拓や販売促進につながります。
決済手段が豊富
また、QR決済など新しい決済の導入が早く、様々な決済方法が利用できるのも高額ASPの長所と言えます。
いまネットショップではAmazon payがかなり推されていますが、MakeShopではAmazonPay、PayPay、分割決済など多くの決済が用意されています。
カゴ落ち(商品をカートに入れてから注文完了までに離脱してしまう)リスクはかねてからのネットショップの課題であり、これを大きく改善する新しい決済は今後ますます重要になってくるでしょう。
ちなみに先ほど手数料比較でもMakeShopを使いましたが、MakeShopペイメントの手数料は月50万円未満なら3.39%、50万以上なら3.19%と、ここでも売れるほどに手数料が安くなる仕組みが働いています。
テンプレートの性能
MakeShopに限った話ではなく10年以上前からあるASPのテンプレートをそのまま使用することは薦められません。
Makeshopの場合、標準で用意されているテンプレートはほぼ化石ですが、現行のhtml基準、utf-8で制作できるカスタマイズテンプレートというものがあるので、必然的にそちらを利用することになるでしょう。
テンプレートのカスタマイズにはhtml css js phpの知識が必要なので、自社で行うか制作会社に依頼することになります。弊社でもお受けしますのでご相談ください[宣伝]。
テンプレートはカラーミーショップ [PR]と同じくsmarty2.6で作られています。
MakeShopの導入費用と月額料金
MakeShopは高額ASPの中ではかなり安い部類です。
初期費用 | 11,000円 |
---|---|
月額費用 | 11,000円 長期契約で最大30%Off |
6ヶ月契約で5%オフ。1年で10%オフ・・と、契約期間に応じて最大30%オフ(月あたり7,700円)なので、決して高いASPではありません。
カラーミーショップでもラージプランは同じぐらいの金額なので、それならMakeShopを使ったほうが良いのではないでしょうか。
無料お試し期間と懇切丁寧な電話サポート
MakeShopには15日間の無料お試し期間があり、実際にショップ構築・運営を試すことができます。
申込み翌日に見知らぬ電話番号から電話がかかってきますが、訝しまずに電話に出てあげてください。それは貴社専任のサポート電話です。
BASEなどに慣れた方がMakeShopの管理画面をひらくと、あまりに入力項目が多いので、特に商品編集画面などは面食らうだろうと思います。(見慣れていると、すごく分かりやすいのですが。)
そういった不明点や操作箇所が分からない、などの疑問も丁寧に答えてくださります。
私は結構こみいった部分につっこんで質問させてもらったのですが、簡潔に答えてくださり助かりました。
そういった部分で、初めてのネットショップ開設で右も左も分からない方にもおすすめできるかも知れません。ご参考になりましたら幸いです。