
ヤマト運輸のネットショップ作成ツール、らくうるカート。
早いものでらくうるカートを使って1年以上過ぎました。
これまでに【らくうるカートを使った直後】、【半年後】とレビュー記事を書いていたので1年レビューも書いておこうと思います。
長所と短所を思いついた順にずらずらっと。最後に簡単にまとめます。
もくじ
らくうるカートのメリット
安い
ライトプランなら月額300円で利用できます。
送り状発行が楽
配送会社にヤマト運輸を利用している場合、受注画面から直接送り状の発行・伝票番号の登録ができます。非常に楽。
異常に高いカスタマイズ性
決済画面などを除くほぼ全てのhtml・cssを編集することができます。
メールテンプレートも同様です。
特に< head >部分のように下手に触られると危ない箇所は普通編集できないものですが、フルオープンです。
メールテンプレートにもif文などをそのまま書き込めますので、購入者の条件に応じて違う文面を自動送信できます。
自動で文面を差し替えられるので、手動送信のメールは使わなくなりました。
スマホカメラからそのまま商品登録できる機能
「スマホでかんたん販売」という機能によるもの。
スマホのカメラで撮った写真からそのまま商品の登録・販売ができます。
らくうるカートの説明によると、生産者やイベントなどPCが無い環境からでも簡単に販売ができる仕組み。個人的には、 ”SNSで「今日のおすすめ」とか毎日載せてる八百屋さん” とかでも使えそうだなと思いました。
らくうるカートのショップページと別ページが生成されます。
選択商品のまとめ買いが出来る
「QRかんたん販売」という機能を応用して、「グループ分けした商品を一覧表示し、チェックを入れたものを一括注文する」 という販売方法が可能。
QRかんたん販売の本来の主旨は、カタログやチラシに掲載した商品を一括表示できるQRコードを作成することだそうです。
複数配送先への注文が簡単
宛先を複数指定できるので、お中元やお歳暮など同じ商品を複数の宛先に送る場合でもお客さんは1度の注文で済ませることができます。
注文管理画面では1つ1つ個別に表示されます。
SNS用のOGP設定が可能
通常の商品登録(商品名や画像、説明文など)と別に、SNSでシェアしたとき用のタイトルや画像、説明文を指定することができます。(指定しなくてもよい)
インスタグラムショッピングのカタログ作成が簡単
商品一覧(管理)画面に、インスタショッピング用のカタログCSVを出力するボタンがあるので、手間なくカタログ作成が可能。
らくうるカートのデメリット
レビュー機能がない
個人的に何度も嘆願しているのですが、商品レビューができません。レビューデータが無いと構造化データがエラーになる → レビューが必須項目ではなくなったので、そこまで気にしなくても良さそうです。
メルマガ機能はない
基本的にメルマガ機能はありません。購入者 かつ 了承した人 にのみ送信できる販促メール機能というものはあります。メルマガもまだまだ捨てたもんじゃない集客機能なのでこっちも早く実装してほしいです。 (参考:ブラストメール)
商品一覧(管理者画面)の使い勝手がいまいち(解消)
アップデートでかなり改善されたので訂正します。
一覧からカテゴリーで絞り込み検索しようとするとプルダウンじゃない(自由テキスト入力)など、「別にいいけど何か困る」という細かい問題点がちらほらあります。
せめて一覧管理画面から在庫の一括編集だけでもできれば。。
ライトプランとレギュラープラン・アドバンスプランの違い
メリット・デメリットを見たところで料金プランによる違いを私見でまとめます。
らくうるカートには月額300円のライトプランと、3,000円のレギュラープラン、13,000円のアドバンスプランの3つの料金プランがあります。
10倍以上値段が違いますが基本的な運営はライトプランでも十分可能です。
主な違いは独自ドメインが使用できるか出来ないか。販促メールが送れるか送れないか。
あとはランディングページやキャンペーンページの登録可能数などが異なりますが、これらのデメリットを自力でカバーできる集客力があればライトプランでもショップ運営できます。
ショッピングカートの外部埋め込み機能もあるので、ワードプレスなどでブログやサイトを別に作り、そちらで集客 ・ 決済のみらくうるカート、という使い方も出来るかと。
らくうるカートの総合まとめ
サービス開始から2年目ということもあって、細かい部分を言えばまだ他社サービスに劣る部分があるのは否めませんが、これまでかなりハイペースで機能アップデートしてきているので、今後細かい部分まで改善してくれると期待しています。
実際、私が去年使い始めた頃に比べると、かなりの改善がなされたと思います。
月額300円から利用できることを考えると十分すぎるほど高機能なサービスであることは間違いありません。
これまでの機能アップデートからして、個人や初めてネットショップを開設する小規模事業に向けて作られているのだと感じますが、管理画面の見た目がモノクロ過ぎ&堅苦しすぎて小難しく見えてしまうのが残念なところ。
ユーザーインターフェイス(UI = 見た目)って大事ですね。
らくうるカートをこれから利用するかどうか悩んでいる方は、まずは30日のお試し期間を活用して、モノクロなお試し画面に気圧されずに端から端まで使ってみてください。