4月にベータ版が限定公開されていたSquareのオンラインストア(ネットショップ)作成サービスですが、ついに先週正式リリースとなりました。
それに合わせて「WEBサイト作成サービス」は終了。同サービスで作成されたサイトは全てオンラインストアに自動移行されています。
晴れて正式リリースを迎えたSquare製ネットショップですが、SNSマーケティングとの連携・外部計測ツールの導入・チャットサービスの導入など、ベータ版から予想していたものよりも遥かに高レベルな仕上がりとなっています。
おまけ的な機能ではなく割と本気度の高いEC構築サービスですので、一通りご紹介しておきます。
もくじ
Squareアカウントで作れるネットショップ
Squareのオンラインストアは登録料や利用料など一切不要。Squareアカウントだけあれば誰でも利用・作成できます。アカウント登録・月額利用料などすべて不要ですので、まだアカウントをお持ちでなければ新規登録してからおすすみください。
スクエア?? という方に一言で説明するとクレジットカード決済代行の会社です。大手ゲーム会社とは関係ないです。
Squareネットショップのデザイン編集性
サイトデザインはベータ版と同じく既定のデザインがあり、色や背景を少し変えられるぐらいです。

HTML・CSSを直打ちすることもなく、リアルタイムプレビューを見ながらの直感編集です。
SquareネットショップのSNSマーケティング連携
Instagramショッピング、Facebookマーケティングと連携させ、SNSから直接ショッピングカートへの誘導・計測/管理が可能です。特にIGは女性向け商品の集客に欠かせない存在なので、欠かすことはできない機能ですね。
チャットサービス機能
Facebookのメッセンジャー機能を利用したチャット機能を実装できます。

これも最近では多くのECサイトに実装されるようになりました。現在未対応のECサイトでも、今後どんどんチャット機能が実装されていくでしょうね。
一度FBとの連携設定が済んでいれば、チャットの無効・有効は管理画面からすぐに切り替えられます。
ポップアップ機能
これが無料ということに少し驚きました(ショッピングカートASPでは有料機能であることが多い)が、セール告知などのポップアップ表示ができます。

クーポン通知のポップアップだけが有料プラン限定となりますが、あとは無料で利用できます。

Squareネットショップのトラッキングデータの収集
Google AnalyticsやFacebookピクセルなど、代表的なアクセス解析scriptをID入力だけで手軽に導入できるようになっています。

Squareネットショップで使える決済手段
無料プランの利用では、利用できる決済方法はSquareのみで、取り扱いブランドはvisa・master・amexに限られます。決済手数料は3.6%。
ほかのSquareカード売上と同じく、売上日の翌日(または翌週金曜日)に振り込まれます。もちろん振込手数料は無料。
有料プランにアップグレードすると、paypal(ペイパル)も追加できますが、代引きや銀行振込など他の決済方法を追加することはできない模様です。
なお有料プランの料金は下の画像。まぁまぁ高いです。

店頭引き渡し(テイクアウト)・デリバリーにも対応
Squareのオンラインショップは、配送商品やダウンロード商品だけでなく、店頭引き渡しやデリバリーに対応させることもできます。
「受取とデリバリー」という項目で機能をオンにすると、登録住所での受取や近隣へのデリバリー注文を受け付けることができるようになります。逆に配送をオフにすることもできるので、テイクアウトやデリバリーのみのお店でも使うことが出来そうです。
テイクアウトに関しては、同じくSquareアカウントで使える専用サービス(無料)もあります。
「Squareアカウントで簡単に作れる、テイクアウトオーダー受付サイト」
Squareオンラインショップ 感想まとめ
従来のネットショップに慣れ親しんでいる方々には、デザインや決済の不自由さに物足りなく感じる部分もあるかと思いますが、初めて自社ネットショップを作る場合には結構おすすめです。
特にSquareの強みである、「手数料の低さ」と「入金サイクルの速さ」は個人や小規模事業にとって非常に有り難いことです。
すでに自前のECサイトを持っている人でも、手数料3.6%のみと入金サイクルは魅力的に思えるはずです。固定費用が発生しないのでサブサイトとして持っておくのも良いかもしれません。