昨年のキャッシュレス政策以降、それまで現金オンリーだった事業でもキャッシュレス決済を導入するケースが増えました。
キャッシュレス話題の中心にあったのはQRコード決済(○○ペイ)でしたが、実際の利用者比率を見てみるとやはり交通系をはじめとする電子マネーとクレジットカードが主流であり、今後も当面は変わらないと推測されます。
今回は少し違う角度からSquare導入のメリットを挙げておきたいと思います。
もくじ
完全自社管理によるSquare決済の安全性
昨今の情勢でキャッシュレス決済導入に最も懸念されるのが「セキュリティの高さ」でしょう。
少し前に話題となったバックドア問題。まさに今また問題となっているのが不正ドコモ口座事件に端を発した「なりすまし問題」。目先の利便性や手軽さを優先し安全性を軽視してしまった結果起こった事件とも言えますが、安全性の面からSquareを見てみたいと思います。

Squareのハードウェアは設計から構築まで自社製造
対面でSquare決済を利用する場合、類似サービスと同じくモバイル端末(タブレット/スマートフォン)とSquareアプリ、専用のカードリーダーを使用します。

まず、このカードリーダーはSquare社が自社で製造しているものです。外部発注品ではないのでバックドアなど機器について心配する必要がありません。
カードリーダーまで自社製造しているのは正直にすごいと思います。
即時に暗号化しローカルにデータを残さない
リーダーに問題がなくてもモバイル端末に難があっては意味が無いのでは? と疑問がわきますが、カードリーダーを通した時点で暗号化(PCI DSSレベル1に準拠)し、端末やアプリ内には一切クレジットカード情報を残さない仕様となっています。
そのまま暗号化通信でSquareサーバーにデータが送られるため、端末側からカード情報が漏洩することもありません。
セキュリティスタッフ全員がエンジニア
Squareのセキュリティチームは全員がエンジニアです。
技術的に漏れがないか厳格にテストし、最善の環境を構築しています。セキュリティチームは主に以下の管理と監視にあたっています。
Squareが日本でサービスを始めたのが7〜8年前だったと記憶していますが、セキュリティ面で何かトラブルがあったという話は聞いた覚えがありません(旧式リーダーがカードを読み込まないというトラブルはしばしば聞きましたが。私もありました。)
以上をもって、Squareのセキュリティへの信頼性は高いと言って差し支えないと思います。
2020年8月からSquareが電子マネーにも対応
Squareは長いあいだクレジットカードしか扱えなかったのですが、去る8月からSuica・Icocaなどの交通系電子マネーを中心に11ブランドの電子マネーに対応しました。
もともと人気だった交通系電子マネーですが、コロナ禍における非接触型支払いとして更に人気が高まっており、今後ますます重要になる決済方法です。特に鉄道沿線のお店には導入がおすすめです。
キャッシュフローの改善
おすすめポイントを挙げ始めるとキリがないので1つ絞って挙げておきたいのが、入金サイクルの早さです。
Squareの売上入金は最短で翌営業日(SMBC、みずほ銀行の場合)、遅くても週1回の入金サイクルで、しかも売上入金にかかる手数料はありません。昔のカード決済といえば1ヶ月待たされるのが普通でしたから、古い人間からすると画期的早さです。
初期登録費用や固定費も0円なので、決済にかかる手数料(3.25〜3.95%)だけが引かれ翌日には手元に入ります。「売掛金だけがたまり手元の現金が無い」という事態に陥る心配がありません。もっと前からあったらなぁと常々思います(遠い目
Square登録から利用開始まで
Square導入には審査がありますが、きちんと税務署に開業届を提出している事業者の方なら基本的に大丈夫です。事業を証明できるホームページやカタログなどあれば尚良し。
Squareの公式サイトから申請し、早ければその日の内に利用開始が可能です。実際に入金されるのは口座の正当性などが確認された後になりますが、決済自体は受け付けできます。
基本の対面販売だけでなく、オンラインショップ利用やテイクアウトサイトの構築。メールを使ったカード請求など幅広くカバーしているので、他記事もあわせてご覧ください。