商品販売にとどまらないBASE(ベイス)の機能拡張アプリ

これまで「BASEは無料でネットショップを作れるサービス」と思っていましたが間違っていました。いや、メインはもちろん無料ネットショップなのですが、それだけではありません。

BASEの機能拡張アプリが凄い

BASEを使ってできることを簡単に列挙しておきます。なお、全て無料でできる範囲のものとします。

BASEの拡張アプリがすごい

BASEは初期状態では必要最低限のネットショップ機能しか持ち合わせておらず、ユーザーが必要に応じてBASE Apps(アプリケーション)をインストールする必要があります。

Appsの中にはカテゴリーApps(商品をカテゴリー分類できる)のような、最初から入れとけよと思うようなものもありますが、これが無料でいいのか?と思ってしまうものも。

Appsは有料・無料ありますがほとんどが無料です。今回ご紹介するAppsもすべて無料アプリです。

テイクアウト注文の受付サイト

コロナ渦をきっかけにテイクアウトを始めた飲食店も多いですが、テイクアウト注文が増えてくると電話応対や会計業務にとられる時間と人手、注文の管理、在庫の管理など手作業の限界がやってきます。

BASEの「テイクアウトApp」を使えば、テイクアウト商品の販売(注文受け付け)が可能となり、注文と会計業務がオンラインで完了します(テイクアウト商品の現金支払いは受付できません)。

前にBASE製テイクアウトショップ(デモサイト)を作ったので参考までにどうぞ↓

以前このブログでToretaというテイクアウト受付サイト(初期費用&月額料金なし)をご紹介しましたが、BASEでも同様のことができます。

月額制の有料会員サイト

他のECサイト(カラーミーなど)やECモール(楽天やAmazonなど)とちがい、BASEには会員機能という概念がないのですが、コミュニティAppをインストールすると会員登録を受け付けられるようになります。

会員になってくれたユーザーは会員限定商品の購入が可能になったり、会員限定コンテンツが表示されたりします。

この会員機能(コミュニティApp)には月額料金を設定する必要があり、料金は毎月自動的に会員ユーザーに請求されます。もちろん月額0円に設定することも可

ファンディング(資金調達)

App名は「ショップコイン」。

ユーザーにCoinを購入してもらうことでショップは資金調達。Coinを購入したユーザーはCoin発行ショップで決済に利用できます。

Coinの金額価値は自由に設定できますが、当然ユーザーが購入した金額以上の値段に設定する必要があります。(例:100円で購入したCoinは110円として使える)

そうすることでユーザーにもメリットがありWinWInの関係になるというもの。

商品開発や制作に月日がかかるショップが資金調達するのに向いていると思います。

サブスクリプション(定期購入)

食品・消耗品の定期便のように、定期的に商品を届ける商品を登録できるようになります。

配送サイクル(一週間 〜 3ヶ月)と回数(3,6,12,∞)を指定可能。

定期便App」で利用できます。

スマホケースやアクセサリーの作成&販売

もともとTシャツを作って販売できる機能があるのは知っていましたが、いつの間にか凄まじい進歩を遂げていました。

デザインデータを持っていればいつでも使えるpixivFACTORYとデザインさえいらないmonomyをご紹介。どちらも在庫を持つ必要はありません。

pixivFACTORY

イラスト投稿の場として有名なpixivと提携し、オリジナルデザインのスマホケースやアクリルキーホルダー・トートバッグなど、50種類以上のオリジナルグッズを販売することができるAppです。売りたい商品の色や種類を選んでとデザインデータをアップロードすれば販売可能となります。注文が入ればショップからPixivに発注→pixivからユーザーに発送されます。

monomy

素材を選んで組み合わせることでオリジナルデザインのアクセサリー販売ができるApp。

制作から発送まではmonomy側で行われます。

売上の10%が販売ショップのインセンティブとなります。

多言語化

販売価格やヘルプの内容などが自動的に翻訳表示されます。34ヶ国の言語に対応。当然ながら商品説明など任意で入力した文章は日本語のままです。

可能性の幅が広い

これまで同様、「事業としてネットショップをやるならBASEは不向き」というのが個人的な意見ですが、ネットショップという枠を超えてこれだけ機能を拡張できたのはBASEならではだと素直に脱帽します。

今後はどういう進化を遂げるのでしょうか。楽しみです。